しょく罪寄付とは,脱税,贈収賄,覚せい剤取締法違反など「被害者のいない刑事事件」や,「被害者に対する示談ができない刑事事件」などの場合に,被疑者・被告人が事件への反省の気持ちを表すために,公的な団体に対して行う寄付のことです。
事件への反省を込めてなされるしょく罪寄付は,裁判所に情状の資料として評価されます。
日本司法支援センター(愛称:法テラス)は,総合法律支援法(平成16年法律第74号)に基づいて国から全額出資を受けて設立された公的な法人で,民事・刑事を問わず,全国で法的トラブルの解決に必要な情報やサービスの提供を受けられるようにするための公的な機関です。
法テラスでは,法的トラブルの解決に役立つ法制度や地方公共団体、弁護士会、司法書士会、消費者団体などの関係機関の相談窓口を法テラス・コールセンターや全国の法テラス地方事務所にて、無料でご案内したり(情報提供業務),経済的に余裕のない方が法的トラブルにあったときに、無料法律相談や必要に応じて弁護士・司法書士費用などの立替えを行っています(民事法律扶助業務)。
このほか、犯罪の被害にあわれた方などへの支援(犯罪被害者支援業務)等、総合法律支援法に定められた5つの業務を中心に、公益性の高いサービスを行っています
法テラスへのしょく罪寄付金は,法テラスの行う上記の公益性が高い各種業務に使用されます。事件への情状の気持ちを示したり,不法の利益を享受させないための方法としても妥当なものです。
しょく罪寄付のお申込・お問い合わせは法テラス本部及び各地の法テラス事務所でお受けしています。